第9章 ※チームメイト
………——————目を開ければ白い天井。突然の場面転換に思考が追いつかない。
起き上がろうとしたのに腕が動かない。何が何だか分からないまま、目をぐるりと動かすと、腕を頭の上で掴まれ身体の自由を奪われている。顔の下では、セットしていないふわりとしたブラウンの髪の毛が揺れていた。
「おはようさん」
「あれ…勝負は?」
ちゅ、とリップ音が鳴るたびに、甘い刺激が胸に与えられ、お腹の奥が熱くなる。刺激的な朝の挨拶にすっかり目が覚めてしまった。
「5連敗したって?オレがお前に?」
「…ッ、うそ…また夢だった…?」
あんなにサンダースとはしゃいで喜んだのに。
「残念ながらな」
グリーンは顔を上げて意地悪く笑う。そして手を私の脚の間へと滑り込ませた。
「まって…もう起きないと…今日もバッジ集めに行くから…」
予選トーナメント出場条件である5つのバッジは、フウロさん、センリさん、ハプウさん、エリカさんからゲットし、残るはヤナギさんひとつのみ。
「だからこうして起こしてやったんだろ」
さわさわと太腿の内側を指先で撫でられ、くすぐったくて身をよじる。
「あのっ、起きたから、もうっへいき…」
そう言っても腕を解放してくれない。
指はそのまま奥へ進み、何も纏わない秘部を優しくなぞる。それだけで、夕べ身体に刻まれた甘い感覚が蘇ってきた。
「さっき自分で言ってただろ。もういっかいって」
「それは…夢のポケモン勝負の話…!」
昨夜散々酷使して少しヒリつく入口を、指がそっと撫で上げる。芽に触れられ、優しくこねられれば、眠っていた欲が少しずつ顔を出す。
なんだか、回を重ねるごとにグリーンの指使いがレベルアップしている気がする。私の身体の癖や感じるところを的確に虐めてくる。
起きなきゃいけないのに、身体の奥に甘い疼きが広がり、抵抗する力が奪われていく。