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【ポケモン】パシオで恋して

第8章 でこぼこトリオ結成


Nと呼ばれた男の人が声をかけてきた。

「キミはシルバーのトモダチ?」

「ええと、知り合いのナナです」

シルバーくんに訂正される前に、先手を打って自分から知り合いと名乗る。

「Nさんって言うんですね。よ、よろしく、お願いします」

目が合えば、彫刻のような美しい顔立ちに思わずしどろもどろしてしまう。男の人は、そんな私を見てクスリと微笑んだ。

「うん、ヨロシク、ナナ」

「……で、Nもダイマックスポケモンに気がついてここへ来たのか?」

腕を組み、探るような目つきでシルバーくんが問う。

「ああ。助けを求めるポケモンの声がして、かけつけたらキミたちがいたんだ」

Nさんはそう言いながら私のモンスターボールを一瞥し、悲痛な表情を浮かべた。

「そのトゲピーは、ずっと苦しい、痛いと言っていた……聞かせてほしい、そのトモダチに一体何があったのか」

まるでポケモンの気持ちがわかるような物言いだ。でも、グリーンやリーフちゃんも無言のレッドと会話できているし、理屈じゃない何かでポケモンと繋がっているということなのかもしれない。

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