• テキストサイズ

【ポケモン】パシオで恋して

第8章 でこぼこトリオ結成


「むむ!これはなんと、ここでトライアングル勃発ですね」

メイちゃんが頷きながら探偵気取りなポーズで言い放つ。どうやらこのポーズは、メイちゃんが考える時の癖らしい。

「どうしましょう…」

リーリエちゃんは頬を紅く染め、眉をきゅっと寄せて困り顔。

「オレ様幼馴染VSツンデレ一匹狼、甲乙つけがたいです…!」

「なんだかメイさん、とっても楽しそうです」

ふたりのやり取りを見ながら、ジョウトトリオが気まずそうに笑った。

「やめなさいよシルバー。ナナちゃん困ってるでしょ」

「でもシルバーも楽しそう」

「楽しくない」

コトネちゃんの言葉をきっぱりと否定するシルバーくん。私も全然楽しくない。

「ハッハッハ!威勢がいいのは嫌いじゃないぜ!」

突然、グリーンが声を上げて笑い出した。そして、私とシルバーくんの背中をバンッと叩く。

「ほら行くぜ」

そのまま私たちの肩を抱いてずんずんと歩き出す。

「おい、お前っ、くっつくな!離れろ!」

「わざとじゃない!グリーンが急に押すからよろけただけ!」

「ナナ!」

ヒビキくんに呼ばれ、振り返る。

「シルバーをよろしくね!」

たったひと言だったけれど、その言葉にはシルバーくんへの深い信頼と、友情がぎゅっと詰まっているように感じた。

「うん!じゃあみんな!またね!」

私に続き、グリーンも別れの挨拶に指をピッと立てる。そんないつものジェスチャーを、またメイちゃんがまねっこして挨拶を返す。

そうして、賑やかで楽しい時間に別れを告げ、グリーンに連れられてヒナギクポケモン研究所へと向かった。






/ 452ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp