第7章 ※なつき度MAX
「こっちこい」
指をほどいて抱き寄せ、汗ばんだ背中を撫でる。呼吸は乱れ、密着した身体から、早鐘のような鼓動が伝わってくる。こんなに汗だくになってまで、健気に動いてくれてたのか。
「…疲れただろ?頑張ったな」
頭を撫でると照れくさそうに目をつぶる。すっかりオレに懐いちまって。
甘えるのはべつにかまわねーけど、ここで休ませるわけにはいかねぇな。
バレないうちに、ゆっくり抽送を再開する。
「……まって、少し…——ッ!」
唇を奪って黙らせて、下から突き上げる。
せっかく昂ってきたナナの身体が熱を失わないよう、刺激を与え続ける。
「ん、んん…ッ!」
喘ぎ声をキスで閉じ込めながら、腰のストロークをじわじわと深め、ナナの奥を何度もなぞる。引くたびに壁が収縮する感覚に、堪らなくなってスピードを速めてゆく。
肌がぶつかる音と共に粘着質な音がいやらしく響き、愛液が溢れ出てオレの太腿を濡らしてゆく。
動きに激しさが増していくと、ナナの中が熱くうねって、オレの全てを搾り取るかのように蠢きだす。乱暴に腰を揺さぶって、えぐるように出し入れを繰り返せば、乱暴な抽送に合わせスプリングがギシギシと軋んだ。
「——…ッ、あ、はッ、それ…ダメッ、ダメなの…こわい…ッ!」
未知の快楽に怯えるナナを抱きしめる。
もう少し、1秒でも長く繋がっていたいのに、ピストンはもう止まらない。自制心のタガは外れ、欲望のままに腰を打ちつける。
下腹部の奥から熱がせり上がって、強い快感が頭の奥まで突き抜けるような感覚に、何も考えられなくなってゆく。噛み付くような深いキスをしながら、獣のようにナナを犯す。
「ナナ…っもう…出るッ」
華奢な身体を掻き抱いて最深部まで貫く。強い射精感に襲われた瞬間、頭の中が真っ白になり、熱い粘膜に扱かれながらビクビクと欲を吐き出した。
ナナは身体を強張らせ、オレの欲を全部飲み込んでから、溶けるように全身を弛緩させた。