• テキストサイズ

【ポケモン】パシオで恋して

第2章 Ever green!①


グリーンはいつになく真剣な眼差しだった。見つめ合えば鼓動が高鳴る。

「なに渋ってんだよ!お前が!世界中の誰よりもグリーン様と組みたがってたから、こうして声かけてんのによ!」

「そんなこと言ってない!」

「またオレから逃げるのか?」

「それは…!」

グリーンの言葉にハッとする。

そうだ。さっき逃げないって自分で決めたばかりなのに!

「お前はなんのためにパシオに来たんだよ?」

そんなの答えはただひとつ。

「強く…なるため…」

「なら決まりだ」

グリーンが右手を差し出す。

もう逃げないという思いを込めて、その手を掴んだ。

恐る恐る握手を交わすと、グリーンの表情に笑顔が戻った。

「よろしくな。チームを組んだからには、お前を後輩じゃなく対等に扱うからな」

「対等」という言葉に、プレッシャーと共に嬉しさが込み上げる。

隣に並びたいと言った願いが一瞬で叶ってしまった。

「ま、かたっ苦しい大会じゃねーし、楽しもうぜ」

こくりと頷くと、グリーンは手を握ったまま勢いよく立ち上がった。

「んじゃ、さっそくトレーニング再開するか!」

手を引っ張られ、砂に足がもたついてグリーンに抱きつく体勢になってしまった。
/ 452ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp