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【鬼滅の刃/不死川兄弟】紫苑ノ端唄【原作沿い】

第4章 俺が想いを伝えた時の話




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「…よし、任務完了!!!」
「……やっぱり、は強いよな。」

月を背負ったは俺の言葉に微笑んだ。

「もっと強くなるよ、私は。」

俺の好きな女の子は、俺よりもずっと強くて。

「強くなって、鬼をこの世から消して。」

頑固で強情で随分欲張りな所があって。

「そしたら…その。私と、恋仲になってくれる?」

俺を振り回すのが誰よりも上手い。

「…あぁ、……勿論。」

断る術なんて何処にも残されていないから、まるで提案に乗っかるように飛びついた情けない俺に、は心底嬉しそうにへにゃっと笑った。

「ふっ、ふふっ。もう雨、あがったみたい。」
「(……可愛い。俺、この顔が1番好きだ。)」

いつか、に降りかかる雨を全て防げるようなでっかい傘になりたいと視界いっぱいの笑顔を見てそう思った。そんなある日の夜。



___これが、俺が想いを伝えた時の話。


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