第4章 俺が想いを伝えた時の話
「(どうする。…けど、気持ちは同じなんだよな?好き同士なんだよな、俺達…。けど、うん。)」
正直めちゃくちゃ興味はある。けれど駄目だ。初めて出来た好きな子ならば大切にしたい。
「…ごめん。俺もう助平な事しか頭に浮かばねぇんだ…。今は一緒に寝ない方が良いよ…。」
素直に自白するしか穏便に布団を離す術が無さそうだと、何とかこちらの真意を丸く山になった布団に投げかけると布団がフルフルと震え出した。
「くっ…くくっ。」
「…わ、笑うなっ!!揶揄ったのかよ!!」
タチが悪い!と怒っているとが心底嬉しそうに布団から_ちょこん。と顔を出した。
「助平で良いんだってば。玄弥君と、そういう事してみたいの。……私じゃ駄目?」
「う”っ…。…ちょっと、ちょっと待って…。」
目を細めて腕を引く。好いた人にこれから先をこんなに可愛らしく誘われたら、男なら誰だって我慢なんて出来ないと思う。それでも不安なんだ。
「………俺、きっと下手っぴだ。」
耐えきれずを押し倒した俺は目を逸らしてまた自白した。既に震え始めた俺の手をが撫でる様に握ってくれたので恐る恐る顔を見ると、これでもかと目を細めて真っ赤な顔で微笑んでいた。
「私もこんなの初めてだから下手かどうかなんて分かんないよ。だから…もっとこっちに来て?」
「……っ…。(あぁ、もうダメだ俺…。)」
____愛しい。はなんでこんなに優しい声で可愛らしい笑い方ができるのだろうか。