第4章 俺が想いを伝えた時の話
「な、なんで?」
___何故だ。がやっと弱音を自分に見せてくれたのに、上手い事も言えず自分勝手に思いの丈を投げつけただけの俺にはなんでこんなに優しく微笑みかけてくれているのだろうか。
「……げ、玄弥君。あ、あのさ。」
「な、なに?」
一瞬うつむいて息を整えたは、真っ赤な顔をして決意したかのように声を上げた。
「…せ、接吻しよ!!」
「…は?」
予想がの発言に思わず間抜けな声を上げた。
そんな俺を見て眉を少し下げたは尻もちを着いたような状態の俺の胸元に遠慮がちに擦り寄って真っ赤な顔でこちらを見つめた。
「…甘えたいな。……駄目?」
「…え、あの。……。」
その姿のなんと可愛い事か。_グラッ。と頭が揺さぶられる様な錯覚まで起こし、どうしたら良いのか分からずの名前だけを何とか呟いた。
そんな俺から目を逸らさずにはハッキリとした口調で言葉を紡ぐ。