第4章 俺が想いを伝えた時の話
□思いを告げたその後に
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「(…………やべぇ、何やってんだ俺…。)」
風呂を上がり部屋に戻ると唐突に手が震え出した。
「…………すげぇ、柔らかかった。」
腕の中のは柔らかくて、涙に瞳を潤ませた顔はやたらと庇護欲をそそられて、あのままもっと触れたかった。なんて俺は今更思った。
「…お、俺……最低だ…。」
けれど、この感情は明らかにお門違いだろう。
「最低だっ!!あんな思い悩んでるとこにあんなこと言って!!しかも柔らかかったとか最低だな!!何言ってんだ!!不謹慎にも程があんだろぉぉっっ!!アホンダラぁぁああっっっ!!!!!」
どこをとっても自分勝手で最低な行動にいたたまれなくなった俺は何処にこの焦りを当てれば良いのか分からず、机に頭を打ち付けた。
「ちょ、え!?何してんの!?落ち着いてっ!」
「うわぁぁあッ!!俺!!最低っっ!!!!」
「落ち着…落ち着いてってばっ!どうしたの!?」
机に頭突きしながら叫び散らす俺を風呂から戻ってきたらしいがグッ。と机から引き剥がす。