• テキストサイズ

【鬼滅の刃/不死川兄弟】紫苑ノ端唄【原作沿い】

第4章 俺が想いを伝えた時の話





「犠牲は必要なの。…どうしてもソレが必要なら、私がソレになって…皆に、生きて欲しいよ……。」

「何でそんな事言うんだよ、辞めてくれよ。」

俺が耐えきれずそう言うとは真っ直ぐ前を向いたまま__ボロボロと大粒の涙を流し始めた。

「…守れなかった…っ。」

小雨の様な濡れた声が静かな露天に響く。

「…隠の…子で…。隊士の治療中…隠れてた鬼にやられて……っ、私。慌てて頚を切ったのに…。」

この前、は珍しく血塗れで帰ってきた。
その時の事なんだろうと何故かすぐに分かった。


「ねぇ、何で私が生き残ってるの…っ…。」


の苦しそうな声にやたらと息が詰まる。


「こんなに強くなったのに…っ…。何も守れないのにっ………何で私が……生きてるの……っ。」


俺はその声に耐えきれずある提案をする事にした。


/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp