第4章 俺が想いを伝えた時の話
「(けど、お湯に浸かったら落ち着いてきたな。)」
「ふふっ、気持ちいいねぇ。」
「こんなゆっくすんの、何時ぶりだろうなぁ。」
確かにコレは心地が良い。お湯も乳白色で身体も見えないし、先程よりはいくぶんマシだ。と、ほっとしているとが軽く背伸びをしながら楽しそうに話し始めた。
「いつかさ、これが当たり前になって
皆そろって温泉なんか行けたら良いなぁ。
………ねぇ、そう思わない?」
「あぁ、そうだな。そうなったら最高だ。」
確かに、それは楽しそうだ。
鬼なんて居なくなって炭治郎達も連れてそれから兄ちゃんも悲鳴嶼さんも一緒に、そんな未来があったら幸せだ。
そう思い素直に同意した俺の肩に、はコテンッと頭をつけ、静かに話し始めた。
「…死ぬのが私なら良いんだけどな。」
「…何言ってんだよ。」
「…さっき言ってた事なんて叶わないんだよ。」
そう言いきったは俺の肩から離れてまっすぐ前を向き言葉を続ける。