第4章 カフェ
~カフェ店内~
「おや?七瀬くん、今のは新入生かい?」
カフェの奥から眼鏡をかけた背広の男性が七瀬に声をかけた。
「保坂先生。…えぇ、新入生ですが…何かありましたか?」
「いや、そういうわけではないんだ。まだ、入学して間もないから、気を配るのはいいことだと思ってね。…鈴鹿先生も、もう少し七瀬くんを見習って欲しいのですが…」
「…」
「あなたに七瀬くんと同じようには難しそうですね」
そう言われた鈴鹿は無言のまま小さく頷き、視線をまた本に戻した。
「保坂先生、鈴鹿先生、では僕はそろそろ寮に戻らせていただきます」
「ああ、ではまたよろしくな」
「…おやすみ」