第4章 カフェ
急に話し掛けられ、四季は驚いた。
水とおしぼりを取りにいっていた七瀬が戻ってきて四季の後ろにいたのである。
「す、すみません!」
「謝らなくてもいいのに。それにしても、壇上にいた人、全員覚えてたの?」
「いえ、あの、入学式の受付前に案内していただいたんで、覚えていて…」
「そっか、案内係で僕は受付近くにいたから…」
「それにしても、よく四季ちゃん覚えてたね…私、生徒会長さんの名前すら覚えてないや(笑)」
海藤がそう言うと、七瀬はクスクスと笑い、
「さすがに、僕は覚えてなくてもいいけど、生徒会長は覚えておいてあげて」
「はーい、分かりました」
小さく手を上げて海藤は返事をした。
「四季くん…だっけ?」
「えっ!?は、はい!」
「さっき、名前呼ばれてたから。覚えておくね。えっと、君は…」
そう言って七瀬が海藤の方へ向くと、
「私は、海藤…海藤明日香です!」
「海藤くんだね……えっと、長話しちゃって、ごめんね?ごゆっくり」
海藤と四季はすっかり会話に夢中になっており、注文をしていなかった。
「とりあえず、注文…しますかね?」
その言葉に四季は小さく頷いた。