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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第32章 TRIGGERだから




ついに、新曲を披露する日がやって来た。会場には、TRIGGERの新しい楽曲を早く聴きたいと 大勢のファンが集まっていた。
また、集まったのはファンだけではない。メディアの姿も数多く見られた。

そして、そのカメラは今、私に向けられている。


「TRIGGERを影で支えていると言っても過言ではない、中崎春人プロデューサーにお話をお伺いしたいと思います!
いよいよ、新曲の発表ですね!メンバー達も、さぞ気合が入っている事でしょうね!」

『はい。ここまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。しかし、彼らは本当によくやってくれました。
勿論、意気込みも一味違いますよ』

「やはりそうですよね!
音楽大賞も控えているこの時期の新曲という事で、やはりノミネートを意識されての事でしょうか?」

『はい。ノミネートは最低条件として、今年のオン大最優秀賞は TRIGGERの新曲が戴く予定ですよ』

「わぁ!自信満々!って感じで、新曲への期待も高まります!
ちなみに…本日はこちら、野外ステージという事で。たしかTRIGGERはこの会場で、1ヶ月前もライブがありましたよね?」

『ええ。しかし1ヶ月前は、急な雷雨で中止となってしまいまして。ファンの皆さん、各位関係者の皆様には、大変なご迷惑をお掛けしてしまいました』

「ですが その際に取られた、ある行動が 大きな反響を呼びましたよね!
寒い雨の中 集まったファンの為に、なんとパーカーを無料配布したとか!SNSでも、その神対応は話題となりました!」

『そんなに大袈裟な事ではないんですけどね…。
誰だって、大切な人の為に、何かをしてあげたい。どうしたら喜んで貰えるだろう。と考えていると思うんです。
それが、今回はTRIGGERとファンだった。というだけです』

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