第115章 最高のアイドルを
おまけ
●お見通し
姉鷺「あらやだ。給湯室なんかで何してるのよ。もうとっくに会議は始まってる時間でしょ?」
『……お茶を、淹れています』
天「キミがわざわざ会議中に?」
龍「言ってくれれば、俺が淹れて持って行ったのに!」
姉鷺「どこの世界に、アイドル直々にお茶汲みをさせる事務所があるのよ!手が空いてるデスクの子に頼みなさいな!」
『いえ…これは、私でないと淹れられない特別製なので。お気になさらず、貴方達は局に向かってください』
龍「あ!それどこかで見たことがあると思ったら、前にバラエティの収録で余ったセンブリ茶だ!」
天「そういえば、わざわざスタッフさんに頼み込んで貰ってたよね。どうするの、それ?」
姉鷺「ア、アンタまさか!それを、振る舞うつもりじゃないでしょうね…!?」
『…さあ。振る舞うかもしれませんし、振る舞わないかもしれませんね』
姉鷺「……」
(久し振りにキレてたわねぇ。まるで大釜で毒を煮詰める魔女のようだったわ。何があったか知らないけど、あぁ恐ろしい!)
龍「あはは。あんなに上機嫌な春人くん、久々に見たなあ」
天「うん。よっぽど良い話が、会議でされてるんだろうね」
姉鷺「さっきの光景のどの辺を見たら、その判断が出来るのかアタシには分かりかねるわ…」