第113章 もう一生、離さない
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『そ、そんなに見られたら…ちょっと、さすがに恥ずかしいっ、かな』
「絶対に綺麗だろって想像はしてたけど、想像以上で」
『が、楽っ?私の言葉ちゃんと聞い』
「エリ…綺麗だ」
名前と そんな殺し文句を置き去りに、楽は私の胸元へ顔を埋めた。ずっと彼に触れて欲しがっていた頂きは硬くなっていて、ちゅっと吸い上げられると喜んだ。
『〜〜っっ、あ…ぁっ!』
待ち望んでいた快感に、私は堪らず彼の頭を抱き締めた。ふわふわとした髪が双丘に触れて、くすぐったい。
硬い舌先が、頂上付近のちょうど色が変わる境目をゆっくりとなぞる。もう一方の丘も寂しくないようにと、楽は大きな手のひらで包み込んでいた。
私は左右に頭を振ってみたり、両脚を強く閉じたりしてみたが、彼の与える快感には抗えなかった。楽に肌を触れられているというだけで、どうあっても抗いようなどないのだろう。
膨らみを愛撫しながらも、彼は右手を下の方へと向かわせた。しかし、私はその手を拒む。勿論そこに触れて欲しい気持ちはあったのだが、触れられて仕舞えば最後、快感の波に流されてしまう自分の姿が容易に想像出来た。そうなる前に、私も彼のことを気持ち良くしたかったのだ。
「エリ?」
『私だって、楽に触りたい』
攻受が変わると思っていなかったのか、楽は少しだけ目を大きくした。しかし私は構わず、するりと彼の上に跨る格好になった。
身体を密着させて、唇を合わせる。既に私の豊臀には、硬いモノが触れていた。そこを目指して、徐々に下へと移動する。楽は何も言わないで、優しく髪を撫でてくれた。