第89章 年季が違うからね
おまけ
●車内にて
環「バンちゃん、高校ん時のえりりんの話して。どんなだった?やっぱ可愛かった?」
陸「そっか。環は、中崎さんが中学生の時にお別れしてるから、高校時代は知らないんだ?」
大和「そういや施設でよく遊んでたって言ってたな」
万理「その話は俺も知ってるよ。俺的には、中学時代のあいつの方が気になるかなぁ。環くん、どんな感じだった?」
環「めっちゃ可愛かった。歌もダンスも、ちょー上手くて。あと、すんげー可愛かった」
大和「タマはもうちょっと語彙力鍛えような」
環「次はバンちゃんの番。高校時代の、えりりんのこと教えて」
万理「うーん。とりあえず第一印象は、綺麗…だったかな。誇張でも何でもなく、春を連れて来た妖精かと思ったよ」
陸「わぁ…万理さんって、意外とロマンチストなんですね!」
大和「はは。メルヘーン。
で?エリの苦手な物とか嫌いだった物は?」
万理「好きだった物より、先にそっちの方を訊いてくるの、大和くんらしいなぁ。
歯医者、虫、高所とあとはピーマンにいつも過剰反応してたよ」
環「じゃあ次は、好きなもんとか大切にしてたもんは?」
万理「それは間違いなく、音楽だね。当時も今と変わらず、音楽と真剣に向き合って、心から愛してたよ。
あと彼女の好きなもの、大切にしてたものって訊かれてぱっと出てくるのは…やっぱり 俺かな」
環、大「「ぐわぁーーっ、腹立つーー!」」
万理「あははは。いいでしょ?」
陸(2人とも、遊ばれてるなあ)