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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第86章 あの人に近付いちゃ駄目だ





おまけ































●11000



千「万。来てたの」

万「うん。こういう社交場は、何かとビジネスチャンスに繋がったりするからな」

「すっかりマネージャーが板に付いてる…」

「はは。褒め言葉として受け取っておくよ。
お前も、挨拶周りとか苦手なのに頑張ってるみたいじゃないか」

「そう見える?だとしたら、きっとモモと一緒だから頑張れてるんだ」

「…よかった。
あぁそういえば、さっき その百くんにも会ったよ。相変わらず、元気だった」

「へぇ。僕は、そのモモと…あと春人ちゃんにも逃げられたところ」

「……なぁ、千」

「なに。急に改まって」

「本当にくだらない例え話なんだけど…
もしも お前の好きな人が、俺の元カノだって言ったらどうする?」

「今は僕のだ。ごめんねって自慢する」

「お前のじゃないだろ!!」

「そうね。でも、いずれは僕のものだから」

「あぁそうだったな。お前ってそういう奴だったよ…失恋なんかした事ないもんな。だから、自分が選んでもらえない未来なんか これっぽっちも想像しないんだ」はぁ

「ふふ、照れるじゃない」

「褒めてないぞ。
まぁいいや。千が失恋して落ち込んでるとき俺は
“ 自分をいらないって言った女の子の事考えてる時間が愉快だから、まだ落ち込んでるんだよね ” って言ってやる」

「それ、まだ根に持ってたのか…」

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