第85章 かっけぇわ
おまけ
●落涙
『あっ、龍!やっと見つけましたよ!
貴方いままで、どこをほっつき歩いてたんです?天と楽はちゃんと挨拶周り始めてますよ?まったく…まさか貴方が逃げ出すなんて、予想していませんでしたよ。とんだダークホースです。ほら、ここに挨拶して欲しい人をまとめたメモがあるんで、今からこれ…通りに…』
龍「……うぅっ」
『〜〜っ泣っ!?』ぎょ
「う…。ご、ごめんっ」
『えっ なん…、わ、私、言い過ぎました?いやでも、何も泣かなくてもっ』おろおろ
「あぁ、違う違う!君の顔を見たら、改めて…
君が俺の隣に居てくれるって事が、嬉しくて、凄いことなんだなって思ったんだ。そしたら、勝手に涙が」
『なんだかよく分かりませんが。家に帰ったら、よしよししてあげます。だからほら、涙を拭いて』
「うん。あ、ハンカチが、ないや…」
『忘れた?』はい
「いや、人に…貸したんだ」ありがとう
『ふふ。
自分が涙を拭く為のハンカチを、他人に貸してしまうなんて。貴方は本当に、お人好しですね』
「うーん…自覚はそんなにないんだけど、よく言われる かな」