第84章 その日が来る事を心待ちにしています
おまけ
●気付きの楽
楽「…あいつ、遅過ぎないか?」
天「たしかに。トイレに立って、もうすぐ30分くらいかな」
龍「もしかして迷子になっちゃってるとか?」
楽「しょうがねぇ奴。迎えに行ってやるか」
天「迷子?この間あの人、関係者用通路を駆使してショートカットしまくってたよ」
楽「局内の迷路みたいに作られてる通路の、関係者通路まで把握してるのかあいつは」
龍「あはは。春人くん “ らしい ” よね」
楽「まぁ、あいつの効率厨は今に始まったことじゃねぇしな」
天「そこを、局の御偉方に見つかって怒られてた」
楽「何やってんだ…」
天「でも5分くらい話した後、その人は笑顔でプロデューサーが関係者通路を今後も使えるように取り計らってた」
楽「なんでそうなる!
いや。それより俺は、とんでもない事に気付いちまったんだ」
天龍「「とんでもないこと…」」ごくり
楽「あいつ…春人な。
トイレに行かねぇんだよ!!」
天「は?」
龍「えっと…今、行ってるけど」
楽「本当に、行ってると思うか?
お前ら…あいつがトイレに実際に入るとこ、見たことあるか?便器の前に立ってるとこ、見たことあるのか?!」
龍「それはないかな」
楽「勿論、並んで用を足した事もねぇし」
天「あるわけないね」
楽「まさか…っ、あいつこそが、本物のアイドルなんじゃ…」ドキドキ
龍「アイドルが “ アイドルはトイレに行かない ” って都市伝説を信じてちゃマズイよ楽!」
天(とりあえず、楽がエリの真実に気付くのは、あと8億光年くらいかかりそう)