第10章 脳みそ溶けるかと思ったぐらいなんだから!
※
「凄いっ、ぬるぬるだよ…。ねぇ、指入れるね」
それだけ言うと彼は、また私の唇を塞いでしまう。
そして…つぷり、と彼の指が私の秘部へと侵入する。
『っっんんっ、!!』
唇を塞がれているので、口の中でくぐもった声が漏れる。
百の指が、私の内側を優しく撫でている。彼の長い指は、私の奥の方にまで容易く届いてしまう。
膣の前壁の、ザラザラしたところを撫でられ 思わず腰が大きく浮く。
『っあ!モモっ、そこっっ、んあ』
私は反射的に彼の手をギュッと掴む。
「んー、ここ…?気持ち良いの…?エリちゃん」
『っ…気持ち、良いよぉっ…、!』
私が言うと、百はさらにそこを攻める。
「エリちゃんのイイとこ、見つけちゃった…」
指を2本に増やされ、肉壁を撫で回される。ぷっくりとしてきてしまったスポットを指でぐいぐいと刺激される。
『あっ!!や、駄目っ、モモ!』
達してしまいそうになった私は、両手で彼の右手を押さえ込む。
「ん、どうしたの…?イッてもいいよ、エリちゃん…」
『ヤダ、お願い、モモので、イキたいっ』
私を見下げて、モモは 嬉しいのか驚いたのか苦しいのか、よく分からない顔をしていた。
「ちょ、もう!もう無理!エリちゃんエロすぎ可愛いすぎ!」
すぐさまチェストボードへ手を伸ばすと、コンドームを取り出した百。八重歯で袋を切ろうとする彼を止める。
もうここまで来たら、私も生で入れて欲しい。コンドームなんて必要ない。
『モモ、お願い、いいから…それいらない、生で入れて…っ』
彼の頭の中から 小さく、プツンと何かが切れる音が聞こえた気がした。