第69章 お前さんのデート相手はここで待ってますよー
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「……ん?
こっち向かって歩いてくる、キラキラアイドルオーラまるで隠せてないあの2人組は…」
「あれ?
天、あそこに立ってるのって大和くんじゃないか?」
「本当だ」
「やっぱ、九条に十さんだったか」
「やっぱり大和くんだ!あけましておめでとう。今年もよろしくね」
「あはは、どうもご丁寧に。こちらこそ、よろしくお願いします」
「よろしく。今日はオフ?」
「まぁな。そっちも?」
「俺達は仕事だよ!今日は、近くに新しくオープンしたレストランの食レポだったんだ。ちょっと珍しい仕事だったから、緊張しちゃったなぁ」
「相変わらず、TRIGGER様は何かと手広くやってますねぇ。もう終わったんですか?」
「ううん。今は休憩中だよ。せっかくだから、天と2人で この辺りをぶらぶらしてたんだ」
「TRIGGERが、マネージャーも付けず ぶらぶら…。それ、大丈夫なんすか」
「ボクはそうでもないけど、龍はすぐファンに気付かれるから大変。でも、さらっと躱してるから平気だよ」
「あはは。天はそういうの得意だよなぁ。俺は苦手だから、いつも助かってる。ありがとう」
「いいよ。体の大きな龍の後ろを歩いたら、冷たい風を避けれて助かってるし、持ちつ持たれつってことで」
「だから天は風が吹いたら俺の後ろに回ってたのか!全然気が付かなかったよ!
俺で役に立てるなら、いくらでも風除けとして使ってくれていいからね」
「ふふ、ありがとう」
「あんたら、相変わらず仲良いなぁ…」