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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第52章 D.C




食事が終わってから、しばらく経った後。そろそろ入浴の順番を決めようと話をするメンバー。


「俺が風呂 燃したんだから、1番に入っていいよな」

「「……燃した?」」

「は?な、なんだよ。普通言うだろ。風呂燃すって」


2人は、ゆるゆると首を横に振った。

天の、よわ つよ問題もそうだったが。やはり家庭によって、独特の言い回しが生まれるようだ。
そういうワードも、こうして誰かと同じ屋根の下で過ごしてみないと、独特であることにも気付けない。

改めて、そういう部分に面白みを感じた私だった。


「ふーー、いいお湯だったね」

「うん。久しぶりにゆっくりお湯に浸かった気がする」

「やっぱ風呂は湯船に浸からないとな!
……で? これは何だ?」


3人の前に並んだ、3着の洋服。綺麗に畳まれているので、この状態から分かるのは、黒色。という事だけだ。

各自、部屋で着替えて来て下さい。私は手早くそれを彼らに渡した。
首を傾げながらも、自室に向かうメンバー。私とカメラマンは、廊下で着替え終わる彼らを待ち構える。

最初に部屋から出て来たのは、天。


「ねぇ、これって…パジャマ?」


一見すると、ただの黒いパーカーだ。そう。至って普通。
フードにぴょこんと生えた、うさみみ以外は。

可愛らし過ぎるうさみみパーカーを完璧に着こなす天は、さすがだ。


「なんだこれ。なぁ、これ俺に似合ってるか?」


次に姿を現したのは楽。
必死に恥ずかしさを押し隠しつつも、満面の笑顔。楽しそうに耳を摘んでいるが、少し照れた様子がまた良し。


「さ、さすがに俺には、可愛過ぎると 思うんだけどな…」


首の後ろに手を回し、頬を染めたのは龍之介。普段絶対に着る機会などない系統の衣装。
これ以上にないギャップを頂いた。

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