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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第49章 天にぃとラブラブだぁ




と、思ったのだが。この一言でナギは息を吹き返す。しかし…かなり、面倒な復活だった。


「…とめ…ません」

「おっ、ナギ!良かった、お前さん 生きて」

「ワタシは断じて、認める事など出来ません!!」


椅子が後ろへ飛んで行く勢いで立ち上がったナギ。あんぐりと口を開けた全員を置き去りだ。
彼は天に人差し指をビシっと向けて、続ける。


「リベンジです!今この場で、プリンス賞のやり直しを求めます!!」

「やり直しって?」

「ワタシが2番で、アナタが1番?NO!!それは何かの間違いです!それを、ここで証明してみせましょう。
アナタの化けの皮、このワタシが剥がしてみせますよ」


こんなくだりは、当然だが台本には無い。

三月は、どうしたものかと紡に確認の視線を送る。コメント欄が大いに盛り上がっている状況を鑑み、紡はカンペを提示する。


《 この流れで続けて下さい 》


「この流れって…マジで?」

「とりあえず、皆んなからのコメントでも読んでみるか?」


三月と大和が言うと、一織がパソコンを覗き込んだ。そして、コメントを読み上げる。


「 “ 再戦見たいです!” “ ナギ君がんば! ” “ やって欲しい!” “ 面白くなってきた ”
皆さん、なんだか喜んでくれていますね」

「OH!THANKS!マイレディ…!勝利の女神様が共にいれば、プリンスは決して負けはしませんよ」


パチンと美しいウィンクを1つ決めると、コメント欄はさらに燃え上がる。
三月が縋るような目で天を見る。


「ノリノリだなぁ!ど、どうでしょう?ナギのワガママに付き合ってもらえます…?」

「ミツキ!!これはワガママ違います!ワタシと九条氏の戦いは、運命で定められているのですから」

「その運命の戦いとやらは もうとっくに終わってんだよー!」

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