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もしもハリポタの女主人公がツイステの世界に来たら

第3章 絶叫オールドメイド


 談話室に行く途中、寮のキッチンでイチゴのタルト以外の食料を確保すると、仲良しイソギンチャクコンビは意気揚々と談話室の明かりをつけた。

「なんかいつもの談話室なんだけど、ワクワクするなー!」
「僕、部屋に行ってトランプ持ってくる!」
「一足先にオレ様はこのドーナッツを……パクッ。ん~、美味いんだゾ!」
「へえ~、ハーツラビュル寮の談話室ってこんな感じなんだな。赤が基調されているけど、グリフィンドールとは大違いだ」
「……エースとデュースはともかく、達はどうしてそんなに順応が早いんだ?」

 顔に似合わず良い子ちゃんなジャックは、内緒で他の寮に忍び込んだような気分でもするんだろうか。凄く居心地が悪そうにしていた。
 その証拠に彼の自慢の尻尾も下がっている。それを見て、はクスクスと笑った。

「もう諦めろ、ジャック。居直りもたまには必要だぞ?」
「お前は居直り過ぎなんだよ!」
「ある日目が覚めて、気がついたらこの世界だったんだ。常人の倍くらいは居直らなくちゃ、やってられない」

 はその端正な唇をまげて、ハッと笑って見せた。
 の場合、元の世界でもかなり図太い神経をしていたので、この世界に来てから恐らく常人の4倍くらいはふてぶてしい。
 その証拠に他の3人が好き勝手している間に1人紅茶を淹れて、ふぅっと一息ついていた。

「紅茶が美味い……あとはスコーンでもあれば完璧だ」
「明日トレイ先輩に頼めよ。明日も居るんだろ?」
「いや!その前に写真を手に入れて寮に戻ることを考えろよ!!」
「おーい、トランプもって来たぞー!」

 デュースがトランプ片手に笑顔で談話室に戻ってきた。かなり使い古されたトランプで、箱が半分つぶれている。それを見てエースがガッカリした顔をした。
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