第2章 センラ
「もー、ほんまあっつぃわぁ。全部脱いだろ」
茶化すように。おふざけ半分でセンラさんは一気に下に身につけているものを脱いだ。勃起した彼のモノに目がいって思わず視線を逸らす。
…なんか。
想像以上にでかかった…ような。
ある時、処女である私に上司が少しでも慣れておくようにと様々な大人の玩具を用意してくれ、どれか使用してみるようにと言われたことがあった。
その時にあった一つに男のアソコをかたどったバイブ式の玩具をみた。その、あまりの大きさ、禍々しさに怖気付いていれば上司は言ったのだ。
『ここまで大きいモノはそういないから。外人並みだよ、このでかさは』
日本人ならそのひとまわり、ふたまわり小さいくらいだ。そう、課長はいっていたのに。
先程みたセンラさんのソレは正にあの大人の玩具の大きさ、そのままではないか。
いや、でももしかしたら見間違いかもしれない。はじめて見るから、その異質さに大きくみえただけかも。
意を決してもう一度だけ彼の逸物を直視する。
……やっぱり!でかいじゃん!
「外見えっぐいから、あんま見んほうがえぇよ」
そう言って彼の手で視界がさえぎられた。
「で、でも!センラさん!その、センラさんのモノが他の人より大きい…気がするのですが」
「へ〜ぇ。香澄ちゃん処女で今日が初勤務って言うてはったんに。詳しいんね。どこで知ったんやろ?その知識」
指の隙間からわずかにのぞいた彼の笑顔がとてつもなく恐ろしく感じた。あぁ、これ、完全な作り笑いだ。
「あの、課長がッ!大人の玩具をみせてくれた時に言って」
「そうなんやぁ。課長さんがぁ。そら、たいそうできた課長さんですなぁ。なんでそんなもん香澄ちゃんにみせたんやろなぁ?それって普通にセクハラとちゃうん?キミはなんも思わないん?嫌がらへんかったん?そんで?手取り足取り腰取り、その課長さんに教わったいうんか?」