第2章 センラ
とろけそうなほどの甘い、甘ったるい声に刺激されて、ショーツの中で蜜が溢れるのがわかった。太ももを、秘部を隠すように擦り合わせればそれに気づいたセンラさんが骨組みのしっかりとした手でわずかな隙間に滑り込む。
ゴツくて長い指で服の上から敏感な部分にふれればその刺激の強さに体が高く、跳ねた。
「ッあぁ!ひぁッ、あ…ぁーー…」
二度、三度。緩く擦られると電流を浴びたような快楽が突然、降ってきた。体をひくつかせながら必死にセンラさんにしがみつく。息が、乱れる。
「ほんま、感度えぇねぇ。もうイってもうたん?今からそんなやったら本番までもたんよ?」
背中にある彼の手が肩を支えて、そのままゆっくりとベッドへ寝かされる。私が取り乱した呼吸を整えていると、「あっつ」と言ってセンラさんがリモコンのスイッチをオンにする。ピッという効果音の後、彼が私の真横で横になる気配がした。
「ちょっと、濡れてるか確かめさせて?」
ショーツの中に彼の指がすべり込みそうになり、思わず強張った。こんなに、ぐちゃぐちゃになっているところを彼に知られるのが恥ずかしかった。
「…嫌な時はちゃんと言ってな。はじめてなんやし、無理したらあかんよ?」
私が硬直したのをみて、センラさんの指が即座に離れる。体が、遠ざかる。彼との距離が、できてしまう。
「だ、大丈夫です。少し、恥ずかしいなって思っただけで…」
離れかけたその指を自分でショーツの中へと引き入れた。秘部に熱い、指の感触があたる。確かめるようにじっくりと、花芯や膣先をいったりきたり、なぞる。指が、そうして動くたびに溢れた露が卑猥な音を奏でた。
「っんぁ…ぁ、…ッひぅ。あ…ぁ、ぁぁーー」
「香澄ちゃん濡れやすいなぁ。またイッとるやん」
ひくつく秘部に吸い付くように絡まっていた指が抜かれる。呼吸を荒げながらセンラさんに視線をむければ、些か乱暴に着ているTシャツを脱ぎだした。