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【R18】家政婦の記録簿【うしさせ】

第2章 センラ


長い時間、角度を何度も変えながら交じり合った唇が離される。ようやく、深い呼吸ができた。体の中に十分な酸素を求めて、彼の胸もとに倒れこみながら何度も荒く、息を吸う。その度に彼の香水の匂いが体に取り込まれた。

「もしかして、キスもまだやったん?」

含み笑いをしながら、センラさんがそんな質問を投げかける。胸にもたれたまま小さく頷けば「やからかぁ。たどたどしぃなぁ」と言って、俯いた私のあごに手をそえた。

促されて上へと顔を上げれば、彼の楽しそうな笑みに出会う。

「口。あけてみぃ?」

言われるがまま、わずかに口を開けばセンラさんの親指が中へと突っ込まれる。

「そのまま、舌だしてみて」

なにを、されるんだろう?
そんな疑問も、高揚感からすぐにかき消され。言われるがまま、ゆっくりとベロの先を外へと出した。
私の舌が顔を出したのを確認した彼は親指を素早く抜いた。

そして、私の舌を舐めとるように。絡めとるようにセンラさんの舌がのせられる。

「ンッ、んぅッ!…ッはぁ…ん、んっ」

センラさんの舌が、私の口の中の奥にまで伸びる。自分の舌に絡まりながら。それだけでわかる。彼の舌が人よりも長めなんだということが。

彼の舌が動くたびに、甘い刺激が身体中を貫いて。喘いだ。塞がれた口から声が、もれた。

一度、なぞって彼はすぐに唇を離す。

「どやった?気持ちわるない?嫌や、ない?」

そう言ってまた、私の顔色を伺う。こんな時まで、この人は私に気をつかうのか。

大きく、かぶりを振って彼の首に手をまわす。

「気持ち…いぃ」

そんな言葉を口に出すのは本当はすごく恥ずかしい。けど、ちゃんと言葉にして伝えないと。きっと彼はまた遠慮するから。身を、ひいてしまうから。

「もっと。いっぱい、ください」

ふふっと笑う声が耳をくすぐった。

「おねだり、上手やねぇ」
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