第1章 あほの坂田(となりの坂田)
少年のような無垢な声をだせば、なんでも許されると思っているのではないだろうか?女の子みたいにかわいい顔をみせつければ、なんでも思うがままだと。その通りなのがどうにも悔しい。
まだ、片付けが残っている今の現状。ここで始まってしまうのだけは避けたい。できれば、家政婦本来の仕事を全部終わらせてからにしたい。
だから、険しく。表情をかたくして、坂田さんに流されないようにと心がけた。しかし、私のそんな決意とは裏腹に下半身がなんだかスースーする。
太ももに冷たい空気がかする。
「はぁ〜い。片足あげてくださぁーい。そうそう、上手ですねぇ」
脱がされている。下半身だけ全部。
看護士の頃の名残りなのか?妙に手際が良い。おかげで無意識に声に従って足をあげてしまっていた。
よって、私が物思いにふける間に履いていたものが右足にのみ、まとめられた。あらわになった秘部を隠そうとポロシャツの袖を下へおろす。
「ゆっくり、腰もおろしてくださいねぇ。はいはーい、上手ですよぉ」
この、介護にあたった看護士と入院患者のようなシチュエーションごっこはいつまで続くのだろうか?
楽しそうに敬語で話す坂田さんが私の腰を少し強引に自分の元に引き寄せた。
いつ、脱いだのだろうか?わずかにパンツをずらして、勃起した彼の欲が生々しく顔を覗かせている。そこに自分が腰を下ろされようとしていると理解すればなんとか阻止できぬものかと体をよじった。
手を使って、動きを止められないだろうか?何か、掴まるものは?
そう探すものの、特になにもなく空を切る手のひらを見つめたまま、膣内に熱くて硬い塊が挿入される。
ぐいぐいとそれは強引に中に侵入を果たし、太ももを更に広げられれば今まで挿れられたことのないほど深く、奥にまで辿り着いた。