第1章 あほの坂田(となりの坂田)
耳もとで吐息混じりに話しかけられる。しかしこちらは膣の奥から湧き上がる快楽に堪えるのに必死だ。
「あっ、あぁッ!うっ、ごぃちゃ…」
「んー?思いっきり動いてほしいん?香澄ちゃんのずっと奥な方、痙攣してて気持ちよさそうやもんなぁ」
自分の両太ももに彼の熱い手のひらがふれる。グッと上に持ち上げられれば、パックリと露わになった膣へ更に深い挿入を果たした。そしてそのまま、息つく暇なく彼は欲の赴くままに腰を打ちつけたのだ。
「ひッん、あっ、あ…」
敏感にひくついている膣内が彼のモノでいっぱいになる。それが出たり入ったりを数回繰り返せば、突然電気を全身に浴びたようなピリピリとした快感が降りてきた。
「ぁ…あッ、あぁーーーー…」
大きく体が跳ねる。2度、3度。ビクリビクリと震えながらだらしないほど喘ぎ声をあげた。
「もうイッたん?感度えぇやん」
いく?これが逝ったということなのか?
生まれてはじめて体感した。
処女だった私は初めてのお客様相手に粗相があってはならないと事前に大人の玩具、主にバイブなどを使って膣の中を痛みが感じない程度に押し広げていた。
しかし、それも所詮流れ作業的なものとしか思わず、ただ、お腹の奥にとてつもない違和感があるな、くらいの感覚だった。
だが、今日実際に坂田さんにふれられて、自分の体の変化にとてつも無く戸惑っている。人と人との肌の触れ合いがこんなにも気持ちの良いものだったなんて、知らなかった。
そして、絶頂を迎えた後にくる、まるで長距離走を完走したかのような疲労感や倦怠感。しかし、それらを回復する暇もなく私の膣内にとどまっている彼の欲がユルユルと動きだした。
「なんや、気持ち良さそうにイク顔みてたら俺もイきたなったわ」
「ひぁッ!ま…ッてぇ、まだッ…びッんかん…だか、ら」