第2章 センラ
あぁ、また、だ。
そう思うと同時に唇が重なる。
彼がこうして私に触れる度、彼と自分を取り巻く空気が甘くなる。濃厚な、甘ったるさが広がる。
私を愛しむように目を細めて笑って。
私を大切だというように優しく優しく抱きしめて。
温かな体温を感じると恥じらいと照れ臭さが交わって顔に熱がこもった。
顔を背けようとする私の両頬をセンラさんの大きな手が包む。
視線があうとどうしようもなくなって、目をつぶってしまいたいのを必死に堪えた。
「今日のセンラさん…なんだか変です」
「変ってなに?別にかわらんやろ」
「だって。いつもはこんなにさわらなッ!」
言葉を続けようとした私の足に頬に置かれていた筈の彼の手がゆっくりとすべり込む。
洗濯からあがったばかりの深い、ラベンダー色のレーススカート。その中に太くて長いセンラさんの指が入っていく。太ももをなぞりながら、ミルクティー色のセーターをもう片方の手でたくし上げた。
「ぁ…ぁ…。ひぁッ、もぉ…」
太ももをまさぐる手がショーツにまで辿り着く。わずかに膨らむ芯芽の突起をみつけて、そこを指でつままれた。刺激で勃起すれば、尚も弄り易さが増してグリグリとまわされて、転がされてもてあそばれる。
「やっぱ、女性の服ってえぇなぁ。私服はじめてみたけど、可愛らしいなぁ」
そんなことを言いながら、結局、スカートもセーターも下着も全部脱がせるんだから隅に置けない。
裸にされてソファーに横になれば隣から聞こえるテレビの雑音がやけに気になる。腰をあげてテーブルに置かれたリモコンに手を伸ばした。起き上がって、立ち上がってテレビに向かってまっすぐ腕を伸ばす。