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【R18】家政婦の記録簿【うしさせ】

第1章 あほの坂田(となりの坂田)


身体中に突き刺すような快感を、逃げずにまっすぐ受け止めようと思った。

しっとりと濡れた舌でどちらの唾液かもわからなくなるくらいまさぐられれば、彼の手が私のシャツの中へと侵入する。自分とは異なる体温。あたたかな手が背中へとまわり、すぐに前へと移動する。

「……ん?なんやコレ?どうなっとるん?」

深く交わっていた唇が離れ、服の中で手をモゴモゴと動かしながらまごついている。私は、自分のシャツを捲し立て、上半身をあらわにした。
白地に淡いピンクの小花柄が散りばめられたブラジャー。その真ん中にあるフロントホックを外す様子を物珍しげに坂田さんは見ていた。

「へー。そうやって外すんや。後ろにあるんしか知らんかったわ」

うっすらと浮いたブラジャーの下から彼の手のひらが滑り込む。両胸がすっぽりと包まれてあたたかな刺激がじんわりと広がった。

「ンッ」

伝わる手のひらの感触にたえられず、声がもれる。その膨らみや柔らかさを堪能するように絶妙な強弱をつけながら彼の長い指先が動き出した。

「そういえば、キスがはじめてってことはそれ以外も経験ないん?」

「…ッ、ぜっんぶ。はじめッて」

途切れ途切れにそう答えれば、「そうなんや」とだけ答えがかえる。

「なるべく優しくするわ。まぁ、ほら!俺は常に優しい男やからな!」

どこか茶化すように彼が笑えば、なんとなく、周りの空気も柔らかくなって。たまっていた緊張が流れ出ていったように、自然と体の力が解れた。
フッと力が抜けたまま彼に笑いかければ、ブラの下で弄っていた手が抜かれて、その両腕が私の体を抱きしめる。

「やっぱ。笑った顔えぇなぁ」

「可愛いやん」と言った声の甘さに翻弄されてぼんやりと彼を見つめた。自分よりも少し体温の高い体に抱きしめられ、下から見上げるようにマジマジとみれば、彼は案外、丸顔なんだということに気がつく。
女性らしいその輪郭が、彼を中性的に魅せている要因の一つなのだろう。

「うわぁ。その角度嫌やなぁ。絶対、二重アゴなっとるやん。あんまみんといて!」

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