第2章 本丸での新生活ですよ。
「畑があるってことは…そういうことか。えっ、じゃあ……馬小屋は?
あのお馬さんたちは?」
「馬は肥料を作ってくれますから」
「あぁ、うんk」
「審神者どのー!殿方の前で女子が軽々しく言ってはいけませんー!」
すかさずこんのすけが小さな体を張って口封じをする。
う○こなんて、小さい子供とかよく言ってるから恥ずかしいことでもないと思うけど。そもそも殿方の前でって…
(まんばくんがいた。)
その彼はというと、こちらのやりとりを見てきょとんとしている。
「…きつねが喋るのも不思議だが、主が普通にそれに受け答えしているのも不思議だ」
肥料うんぬんの話は気になっていないようです。
審神者安心しました!
「最初は驚いたけど、今じゃ普通かなー。
まんばくんだってさっきまでただの刀だったんだよ?
まさか刀を人の姿に顕現させたら、綺麗なイケメンになるとは思わなくて、私びっくりしたよ」
「っ…綺麗とか、言うな」
山姥切は被っていた布で更に顔を隠してしまった。
これは照れてるのか?
けれど少し不機嫌になってしまったようにも見えなくもなかった。
確認するために声をかけようとしたが、それより先にこんのすけが話し出す。
「では、一日の流れをご説明します。まずは—」
本丸では、審神者と刀剣男士は一つ屋根の下で共に生活を送る。
ここでの生活は、自給自足。
内番と言われ、畑当番・馬当番・手合せ…その他炊事・洗濯・掃除等を分担して行う。
何気ない日常を送るように感じるが、そんな中でも歴史修正主義者による歴史改変の動きがあれば、審神者は刀剣男士に命じて歴史を守るために彼らを過去の時代へと送り出す。
「簡単に言えば警察とか消防署みたいなものか。要請があったら出動!
みたいなね」
「そうですね。
そのように説明した方が審神者どのにはわかりやすかったですねー」
「さりげなくバカ扱いしてない?こんのすけくん」
「そんなことはございません。審神者どのは、これから刀剣男士を率いて戦っていただく立派なお仕事をなさるお方なんですから!」
…棒読みではない。
けっして棒読みじゃないけどココロがあんまりこもってないよと依織は密かに思った。
「生活の仕方は大体わかった!まず手始めに、どうしよう」
「畑でも耕してみてはいかがでしょう?」
と、言われたので畑へ向かう。
