第1章 はじめの一歩はここからでした。
と、そこへ男性が少し慌てた様子で声を上げる。
「ちょっと審神者さーん!今NGワード言いましたよね!?」
すると依織はくるりと男性に不機嫌そうな顔を向ける。
「は?放送禁止用語なんて言ってないじゃん」
「それに近いワードです!【刀剣男士に自分の名前を言ってはいけない】…これは一番最重要n」
「さて!早速本丸に行こう!!
これから一緒に過ごすところだから、細かいことはあっちに行ってからお話ししようね!!」
「お、おい…」
慌てる山姥切国広の背中を押しながらその場を出ていく。
向かうは自分たちの本拠地になる本丸。
ちなみに、今まで色々説明していたのは時の政府の役人。
名前はド忘れしたけれど、依織にとっては大した事でもないので気にしなかった。
その場にぽつんと取り残された男性は、少し涙目で彼女達を見送ると慌てて表情を引き戻し、いつの間に彼の後ろに控えていた小さな影に視線を移した。
「置いていかれまシタ…まあ、あんな感じですが…腕は確かデスし、何だかんだ言いながらやってくれるハズですので後はお願いシマスよ?」
影は頷くような仕草を見せると、あっという間にその場から消えていく。
「サテ…どうナルか…期待してイマスヨ?依織サン」