それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】
第6章 赤の王がその名を汚す
ヴィル先輩とスノーとのお茶会はいつも楽しかった
スノー主催の英国式のお茶会だから
ハーツラビュルのルールはそのお茶会の中では気にしなくてよかった
ルールに押しつぶされたリドルにとって唯一の心のオアシスだった
他愛のない会話をして、3人で笑って
ヴィルは仲のいい先輩
スノーは友達だと思っていた
トレイやケイトには寮長という立場で接しなければいけない
厳しいルールを課さなくてはいけない
だから距離があっても仕方ない
そう思っていた
でもスノーだけは
スノーだけは友人だと信じて疑わなかったのだ
"ハートローズ先輩"
同じ学年なのに僕の事だけは先輩をつけるスノー
ヴィル先輩のことはファーストネームで呼ぶのに
僕を1度もリドルと呼んだことのないスノー
リドル中で何かがガラガラと音を立てて崩れていく
バカにするように卵を投げつけてきた寮生が名乗り出ないから、連帯責任で全員首を跳ねてやる。
学園長が何か叫んでいるが関係ない。
僕をバカにするやつは許さない。
僕と距離を取り続けるスノーも許さない。
僕は正しい
僕はひとりじゃない
そこでリドルの意識はプツリと途絶えた。