• テキストサイズ

それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】

第6章 赤の王がその名を汚す


どこぞの腹黒ウツボがマジカメに動画をアップしたせいで、スノーのスマホがえらいことになったのは文句を言ってもいいだろう。

ヴィルからは連絡が遅れた詫びと共に、芸能の仕事のお誘いが。
リドルからはドレスのお披露目楽しみにしてたのにと拗ねられ。
なぜかマレウスからは手紙が届き。
マジカメチェックをしているならば、普通にメールしてくればいいものを、なぜわざわざ手紙なのかはもはや考えても致し方あるまい。
その他大量にメールが届いたりと、スマホがチカチカと点滅しっぱなしだったのは苦い記憶だ。

そしてむかえたなんでもない日のパーティー当日。
リドルは拗ねたままだった。
鏡を抜けてハーツラビュルの寮前についたスノーは、ケイトに出迎えられた。

「スノーちゃんいらっしゃーい!
リドルくんがお待ちかねだよ。
まだ会場は準備中だから談話室にどうぞ!」

一応ハーツラビュルにも自室を持つスノーは、勝手知ったる人の家と言わんばかりに迷うことなく談話室へと向かう。
途中で寮生達から挨拶と共に褒められながらも談話室に足を踏み入れれば、口をへの字に結んだリドルが彼女を待っていた。

「ごきげんよう、ハートローズ先輩」

「いらっしゃい、スノー」

これは怒ってはいないものの、かなりの拗ね具合だとスノーは苦笑いした。
当日まで楽しみにしていたドレス姿を、まさかのフロイドとのツーショットで先に目にしてしまったのだ。
可愛らしい少年はその事に対して相当いじけたらしい。

「マジカメで見た時も思ったけれど、そのドレスは君に似合うね。」

「光栄です、ハートローズ先輩」

「ふんっ!
いいかいスノー、フロイドの前で隙を見せてはいけないよ?」

普段から金魚ちゃんと呼ばれ、あまりいい印象のないフロイドとのツーショットだったのがまた、彼の気に障ったらしい。
なんて可愛らしいのだろう、と思わず頬が緩みそうになるが、ここで彼の機嫌を更に損ねてはこの後のパーティーに支障が出る。
スノーはニヤけそうになるのを必死で堪えながら、パーティーまでの時間、リドルと談笑するのであった。
/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp