それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】
第5章 内から抉り出す
ベッドの上に腰掛けながら、上着をクローゼットにかけるクルーウェルを眺める。
ネクタイを緩める姿はこの上なく色っぽい。
普段はきっちり襟で隠されている男らしい喉仏を見ると、ドキッとしてしまう。
シャツのボタンが胸元が見えるくらいまで開けた状態で、クルーウェルは立派な椅子に腰を下ろした。
「物欲しそうな顔だな」
フッと不敵に笑みを浮かべ机に肩肘をのせ頬杖をつく彼はどうしてこんなに色っぽいのか。
「服を脱げ、スノー。
今から躾だ、必要ないだろう?」
部屋の中は明るい。
スノーはカァっと頬が赤くなるのを感じた。
脱がされるのではなく、自分で脱げと言われたのだ。
じっと見つめられながら自ら服を脱ぐなど、羞恥心が爆発しそうだ。
「俺様を待たせるとはいい度胸だな、仔犬」
さっさとしろ、と急かされている。
逆らうことはできない。
この絶対的な支配感が、我が君に似ている。
たまらなくゾクゾクするのだ。
スノーは羞恥心で震える指をボタンにかける。
恥ずかしい。
見られている。
心臓が破裂してしまうんじゃないかというくらい、早く打ちつけていた。
クルーウェルの瞳に射抜かれながら、ゆっくりと1枚ずつ服を脱いでいく。
羞恥心と支配感に、じんわりと濡れてきているのがわかる。
まだ触られてもいないのに、下着を汚すくらいには濡れているはずだ。
スノーは制服を脱ぎ終え、手を止めた。
残るは下着だけだ。
恥ずかしい。
さらなる羞恥心に手が止まってしまう。
「お利口さんだ。全部脱げるな?」
「はい、先生…」
質問ではない。
この言葉は強制だ。
できないとは言わせない、さらなる圧力に、スノーはふるりと体を震わせた。
パサリ…とブラジャーが床に落ちた。
意を決してパンツに指をかける。
ゆっくりと下ろしていくと、ツーとはしたない液が糸をひいた。
「もう濡らしているのか、雌犬め」
蔑むようなクルーウェルの声が、興奮となって全身を駆け巡る。
ずくんっと下っ腹が疼く。