それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】
第4章 監視し手を下す
「あんなの居るなんて、聞いてねーって!」
なんとか逃げ切ったところで、エースが文句をこぼす。
このまま撤退するか、石を取りに行くかで揉めている様子を、スノーはただのんびりと眺めるだけだ。
撤退なら子守りは終了、後始末だけして戻ればいいり
続行するなら再び子守りだ。
喧嘩を始めるハーツラビュルの1年生に、どっちでもいいから早く決めてくれ、なんて思いつつ、スノーは静かにため息をついた。
「2人ともいい加減にしなさい!」
そんな喧嘩を諌めたのは、あのマグルだった。
スノーはスっと目を細める。
力を合わせようだの、作戦をたてようだの、2人を諭していく様子に、ほぅ…と少しだけ感心する。
このパニックに陥った状況で、場をまとめあげるというのは素晴らしい。
マグルじゃなければ褒めてやりたい。
ごちゃごちゃとしょうもない喧嘩を交えつつも、再度化け物に挑むらしい様子に、スノーは人知れず肩をすくめる。
どうやらまだ子守りは継続のようだ。
まぁ…お手並み拝見、といきますか。
スノーはニヤリと笑うと彼らを追った。