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それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】

第2章 捕らわれ堕とされる


汗ばんだ体が気持ち悪い。
相変わらず背後からフロイドに抱きしめられ、膝の上にはジェイドの頭。
散々この双子に弄ばれた体は疲労感と脱力感がすごい。
いれなくても疲れるものだなぁ、なんて思いながら、スノーはため息を着く。
嫌いな相手に、快感で支配されるなんて屈辱的だ。
屈辱的だからこそなお興奮する、という事実はあえて触れないようにする。

「疲れた…
というか、外でなんてことしてくれるんですか、くそウツボ共。」

スノーは知っている。
この双子は酷いことをした後はあまやかしてくれる。
それで懐くと思ったら大間違いだボケ、なんて思いながらも、使えるものは最大限使うに越したことはない。

「えー?外だから興奮しちゃったァ?ねぇねぇ?」

嬉しそうな声で優しくギュッとするフロイドは、子供のようだ。

「おだまりクソうつぼ」

2人から与えられる刺激にいっぱいいっぱいで、外だなんて忘れてた、なんて喜ぶ言葉は言ってあげない。

「そういえばスノーさん。
入学式にはあなたも参加されるということですよね?
…あなた式典服持ってましたっけ?」

「持ってるけど。
入ってすぐにクルーウェル先生が作ってくれたから」

1度も着ていないだけだ。
着る機会はあったが、式典なんて面倒な物に参加するのは嫌いだから。

「えぇー、スノーちゃんの式典服とか絶対可愛いじゃん」

「着たことないからわからないよ」

そんなことを言いながら、時間が心配になる。
これで遅刻しようものなら、ご褒美どころか地獄の時間になってしまう。

「ジェイド、アイスティー飲みたい
フロイド、歩けないから寮まで運んで」

そんなわがままも、今なら聞いてくれる。
使えるものは、最大限使わないと、ね?

「「御意に、お姫様」」
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