それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】
第7章 核心には届かない
レオナはスノーの服を荒々しく剥ぎ取ると、その華奢な肩に歯を立てた。
「い゛っ……ーー!」
普段ならばスノーの白く柔らかい肌に傷を付けないように、気を使いながら唇を落とすが、今は違う。
痛みに泣いて、己の無力さを痛感すればいい。
お仕置に懲りて、二度と約束を破ろと思わなくなればいい。
プツリと音を立てて、レオナの犬歯がスノーの首筋の皮膚に刺さった。
「ゔッ…あ゛……ーー」
皮膚を突き破る鋭い痛みに、声にならない悲鳴をあげたスノーの口がハクハクと動く。
本能的にレオナから逃れようと、体をよじるがそれすら許さないと言うように押さえつけられる。
さらに深く歯をねじ込めば、スノーはその痛みにビクンと体を跳ねあげ、白い喉が仰け反った。
口内に広がる血の味が、肉食獣の本能をくすぐった。
ビクンと跳ねる白い手足が、雄としての本能をくすぐった。
これはスノーに反省させる為のお仕置だと、そう己に言い聞かせながら、レオナは目をギラつかせる。
「哀れだなぁ、スノー?
杖がなければ抵抗すらろくに出来ないなんてなぁ?」
ペロリと唇についた血を舐めながら、愉悦の笑みを浮かべた。
本能がスノーを狩ろうとする。
スノーのシャツを乱暴に引き裂くと、いつもよりもその肌は白く見えた。
明るい部屋の中で晒されるその体が跳ねる度に、征服欲がもっともっと、と湧き上がる。
「お前は人間のオンナで、か弱い草食動物だって事を…
二度と忘れられないように躾てやる。」
クツクツと喉を鳴らすように笑うと、一方的にスノーの衣服を引き裂いていく。
時折その柔らかな肌に歯をたてつつ、痛みに震える体を追い詰めた。
「キン…グ…スカラー…せんぱ…ぃ…ーー。」
生まれたままの姿で己に組み伏せられるスノーが、うっすら涙を浮かべて見上げるその顔が、ひどく扇情的だった。