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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第22章 月と馬


ー研磨sideー




バスで穂波にもたれて寝たから、
電車ではそんな眠くない。

穂波は柔らかいしほんのりいい匂いするし、
そばにいるとよく眠れる。






クロは壁にもたれて寝てる。






「…穂波、話せそうだったら今聞くけど」

『あ、うん。…えーっと』

「月島となんかあった?」

『うん。…キスした』

「………された、じゃなくて、した、なの?」

『………』

「覚えてるの?」

『気付いたらしてた。覚えてるような、覚えてないような』

「…んー、それでそれをおれに言ってどうしようと思った?」

『えっ…と、言わないでおくことができなかった』

「…なんで?」

『…んと、蛍くんは言わないでいい。って言ってたの。
でも研磨くんはいつも、話せばいいって言ってくれるから。
なんか、ここで蛍くんの言うことに従うのも変な感じがした』

「…ん。ごめんちょっと待って」





ちょっと頭がぐちゃぐちゃするな。
イライラする。





キスをした。どこまで?どんなキス?
なんでしたの?応えたってことだよね?
烏野見送る前も普通に喋ってたよね?なんで?






でも、おれに話そうと思ったのは…
隠しておきたくなかったから。
月島の言葉よりおれの言ったことを選んだ。
落ち着いて、話を聞かないと。







「ごめん、ちょっとイライラした」

『うん。謝らないで。当たり前だと思う。
研磨くんに話すのは身勝手なことだったよね…』

「いや、いい。隠されるより、多分。ちょっと、わかんないけど。
穂波が平気で隠せるようになったらちょっとやだし」

『…ん』

「…ちょっと、いろいろ根掘り葉掘り聞いてもいい?
その方が多分おれ、すっきりする」

『ん』










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