第22章 月と馬
ー月島sideー
「…ねぇ、なんで穂波ちゃん今日あんな格好してるのかな」
穂波さんはオーバーサイズの音駒Tシャツに、
ジャストサイズのショーパンを履いてて、絶妙にエロい格好になっている。
何かがあって借りることになったんだろうけど、
貸した方の意図が見え見えというか。
まぁ、こっちからすると、ありがたくもあるんだけど。
いつも音駒の赤ジャージを履いてて見えなかった脚は、やはり綺麗。
運動してるだけあって、いい感じに締まってて、健康的。
影山と朝のストレッチしてる時とか、ちょっと気が気じゃなかった。
…なんであいつはあんな平然と触られてるんだろう、やっぱバレー馬鹿なんだな。
澤村さんがすごい量の肉やおにぎりの乗った皿を持ってきたかと思えば、
黒尾さんと木兎さんも色々持ってきて収集つかない感じになってる時に穂波さんはやってきた。
『けーいくんっ 山口くんっ お疲れさま』
山口「穂波ちゃん!お疲れさま!」
月島「お疲れさまです」
『蛍くん、今日、馬どうする?ベルちゃん彼氏連れてくるって言ってた』
月島「あぁ、いや、彼氏と行ってきたらいいんじゃないですか」
『え、でも蛍くんを誘ってくれてたし、それに研磨くんは乗らないって。断られた』
月島「…あ、そうですか。じゃあ、行きます」
『うん、じゃあそろそろ…』
木兎「なんで穂波ちゃんそんなえっちな格好してるの〜?」
…そんなストレートな言い方ありなの
『エッ…』
黒尾「食堂で水ぶっかけられて、替えがないから俺の貸した」
木兎「黒尾ナーイス!」
黒尾「うぇーい」
月島「じゃあ、行きましょうか」
『あ、うん。研磨くんも見にくるって。ちょっと待ってね』
…見にくるのか
どういう組み合わせ