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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第22章 月と馬


ー音駒部屋ー



布団の上でゲーム。
穂波は食堂で会った時
今日はマネの部屋で過ごそうかな、って言ってた。




もう5日目も終わる。




…去年と違って癒しがあるとは言え、疲れたなー














「あっ、研磨もう寝てやがる!」







自主練を終え、部員たちが部屋に戻ると、
いつものように自分の布団だけ敷いてすやすやと眠る研磨がいた。








「ったく、気が抜けるっつーかなんつーか…」







胸元に魚のワッペンのついたTシャツの裾の捲れを海がそっと直し、
福永がそっと薄手の布団をかける







「音駒の脳は時として誰よりもガキっぽいっスね…」








枕元にはスマホ。
寝る直前までゲームをしていたのだろう。








「彼女が側にいてもいなくても、変わらないよな研磨って」

「…そーっすね、いいのか悪いのか」

「変わらないといけない子だったら、そもそもがない気がするけどな」

「…たしかに」

「まぁでも、どこでもキスしたりやたら目立つのは変化か。
でもそれすらもいつもの延長線みたいなテンションでやってのけるからな」

「話はまた頭に戻るってやつっスね」

「…お似合いだよな」

「そーっすね…穂波ちゃんも無理してない感じするし」

「でもあれだよな、研磨これからモテそうじゃね?なんとなくだけど」

「はっ!?まじっスか! 俺にはぜんぜんわかんねーっす」

「まぁ研磨が何するにもよるだろうけど、高3辺りからじわじわときて大学以降爆発、みたいな」

「あぁ、うん。わかるな」

「なんすかそれ!予言っスか!?ていうか、穂波ちゃんと一緒にいるようになってから、
すでに地味にモテ始めてる気もするんすよね… 癪だけど…」

「あー、3年でもかわいーとかいろっぽーとかいってる子いるわ」

「このまま平和でいてほしいっすね」

「だな。 …まぁ、合宿にいる部員でも穂波ちゃんのこと好きそうなやつはちらほらいるけどな。
それでもこれだからな。 …おそらくずっと平和だろ」

「結婚とかするんスかね。高校の同級生カップルが結婚とかしたら泣きそうっス 涙」

「…お前すでに泣いてんじゃねーか」

「なーんか2人とも結婚式とか興味なさそうだけどな…見れたらいいよな!」




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