第21章 スイカ
ー研磨sideー
お風呂入って、夕飯食べて部屋でゲームしてる。
穂波は、烏野の一年のサーブで練習を見たいから見てくるって。
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「研磨、我慢してねーの?」
今日、虎に言われた。
「…我慢?」
「穂波ちゃんが他の男と仲良くするの。
リエーフっつーか音駒生はまだしも、他校のやつらと」
「あぁ… 別に、我慢はしてない。イライラしたらイライラするし普通に」
「俺なら俺の自主練見てろって言っちまいそう。…まぁ研磨はそもそも自主練しねーからな。
でも今朝とか烏野の眼鏡と2人で朝メシ食ってたりとか。なんも思わねぇの?」
「…何も思わないかな。単純に違うんだよね、おれにするのと。
多少ボディタッチ?みたいのしてても違うのわかる。自惚れじゃなければ…」
「…そーなのか?俺には全然わからん。
あっ、穂波ちゃんが軽いとかそういう意味で言ってんじゃねーんだけど」
「でしょ。軽いってわけじゃないんだよね。気さくで人懐っこいだけっていうか…」
「まーお前らの問題だし、研磨が良ければ俺は別になんでもいいんだけどよ」
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我慢はしてない。
ていうかこれでもしおれが、他の男と話すな。とか言い出したら、
それこそ穂波に我慢させることになる。
おれにとってゲームするなとか
夜も一緒に自主練しろとか言われるようなことだ。
おれにとって他の人と話さないのには我慢なんていらないけど、
逆に話せ、コミュニケーションとれって言われると我慢が必要になる。
そりゃ、限度はお互いあるだろうけど、
今のとこ別に、平気かな。
ただまぁちょっと、寝てるの運んだっていうのは気になるけど。
寝ちゃったのはおれらだし、
月島は頼まれただけだし、
気になるとか勝手な話だけどさ。
おれなら我慢できるかな、寝ぼけながら好きって言われて。
おれなら…
って思うと、大丈夫だったかなってちょっと思う。