第21章 スイカ
7月29日(日)
合宿3日目
「ふぁーーーーー」
目が覚めて水飲んで、
トイレに行くために立ち上がる。
クロ「研磨、その服どうした?」
夜久「かっぴかぴじゃねーか 笑」
研磨「…あ、これは昨日……ふぁーぁ……」
クロ「………いや最後まで聞かせろよ」
研磨「穂波のがついた」
「……………」
研磨「…ちょっとトイレ………」
夜久「おい、黒尾、穂波のってなんだよ」
クロ「知るかよ… 」
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トイレから戻ると、
穂波が洗濯物を取りに来てた。
隣で烏野の月島が話しかけてる。
「…穂波おはよ」
『研磨くん、おはよう。 …ちょっとその服!』
「あぁ だって寝るだけだったし 今脱ぐ」
『あああ、ここで脱ぐの』
「いつも見てるじゃん… ここ男子しかいないし。お願いします」
『…ん。じゃあ、洗濯室行ってくる』
「あ、僕も一緒に失礼します。ちょっと運天さんにお聞きしたいことがあるので」
「…ん、いってらっしゃい」
月島は小さく会釈してほんとに穂波と歩いて行った。
ふーん。
クロ「なに、あの2人は仲良しなわけ?」
研磨「…迷子になったとき助けてもらったんだって」
クロ「…へぇ めんどくさがりそうなのに、意外とそんな感じなのね」
研磨「…まぁ、穂波も穂波で特殊だから」
クロ「あぁ、たしかにそれは否めないけども。相変わらず普通に見送るんだ?」
研磨「よくわかんないままだとモヤモヤするけど、
ちょっと情報が入ってきたらそうでもないし。…別にいい」
クロ「さすが2年目の新婚さんは違うねぇ〜」
夜久「新婚って何年目まで新婚なんだ?」
研磨「………」
こそこそしてなくていいんじゃないの、って思う。
穂波の目、腫れてたな。
まぁ、あんだけ泣きじゃくったもんな。