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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第21章 スイカ













お風呂から上がった穂波とゆっくり外を歩いてる。
手を繋いで。





敷地内を歩いてるだけで散歩になる。
広さもだし、建物とか設備、それから自然。
どれもが豊富で、暗いなか目を凝らして見たりみなかったり。

靴が引っかかってたとこも教えてくれた。
月島の状況を想像するとだいぶ可笑しい。

おれでも多分吹き出すのに、
穂波のことまだよく知りもしない人が
暗い中無意識のうちに放り投げたんだろう靴を
木の枝の上に発見したら笑えるだろうなって思う。

しかもあいつ賢いやつだし。
奥行きのある想像してツボにハマったんじゃないかな。

…ご苦労さま。







『…研磨くん?』

「ん?」

『蛍くんの話してもいい?聞いて欲しいんじゃなくって、聞きたいんだけど』

「うん、なに?」

『今朝もね、蛍くんにあったんだ、偶然』

「あ、そうなんだ」

『んーと、洗濯室に洗濯物取りに行くときに、ちょうど蛍くんの後ろ姿を見つけて』

「うん」

『つい、話しかけちゃったんだけどでも洗濯干さないとだったから、
挨拶だけして洗濯室に行ったんだけど、
蛍くんが洗濯室に来てくれて、昨日見つけれなかった靴下をね、渡してくれたの』

「へぇ」




朝、探しに行ったのか。





『でも、なんか様子がおかしいというか、
昨日出会った時みたいにイライラというか閉ざしてて』

「うん」

『原因はいくつかあったみたいだけど、
話してるうちにね、この、キスマークをね、僕へのマウントなんじゃないの?って』

「………」

『だから、僕とこんな風に喋ってちゃだめでしょって意味だったんだと思うんだけど』

「………」

『最初は違うよって言ったけど、でもそれってわたしの憶測でしかなくって、
勝手な憶測をここで話すのはおかしいって思って、それについてはわかんないって答えたの』

「………」

『それで、どうだったのかなぁって聞いておこうと思って』

「…んっと………」






聞かれるとちょっと難しいな………
実際おれもよくわかんないし










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