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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第21章 スイカ













坂にを降りれば道がわかるのかと思ったら、
ここにきた時には既に迷子だったと言い出した。







でも体育館が近いのは分かるし、
穂波さんの戻るべき場所である洗濯室へと着くのには
そう時間がかからなかった。

ビブス干してくから
もうご飯食べにいってって言われたけど、
今更放っておけない。

一緒に洗濯室にある物干しスペースにささっと干した。






食堂へと急いで向かうと、食堂にはおばさんが1人。

閉める15分前だよ、と言われた。

あっぶなー 食いっぱぐれるとこだった。







他の部員も誰もおらず、
穂波さんと同じ机でご飯を食べる。







明るいところで近くでみると、
さっきとはまた違って…かわいいというかなんというか。
それから食べ方含め、所作がとても綺麗だ。

ざっくりしておおらかな印象なのに、
手の動きやいろんな動作がいちいち綺麗でつい、見てしまう。







『どうしたの?蛍くん』

「…いや、なんでもない」

『………』

「…こうやってみるとちゃんとした人だな、と」

『えぇっ それは、どういう意味?』

「今日、声かける前、ヤバい薬やってんじゃないかって思ったから」

『えええぇっ それは非常に衝撃的』

「いやだってそうでしょ」

『…でもやっぱ、蛍くんは優しいね』

「は!?それさっきからちょこちょこ言ってるけど、やめてくれない?
僕は別に優しくなんかないから」

『いいえ、これはやめません。優しいもん。
ヤバい薬やってそうな人に声かけて、助けてくれたんだもんね。…わたしにはできないや』

「…いや穂波さんは絶対助ける人でしょ」

『きゃ!買い被られてる!笑 …どうだろ流石に、ヤバい薬は… 近づけないかもなぁ。
あ、きっと蛍くんはそこに冷静さがあるから。
だからだね、状況判断がちゃんとできるから。うん』







お互いそんなに量は食べないみたいで、
それでもおばさんのことを考えてちょっと急いで食べたけど…
まぁそれでもわりあいゆっくりと食べれた。










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