第5章 夏
ー研磨sideー
2人で横になってくっついているうちにコトンと眠っていた。
翌朝目が覚めると隣には穂波がいて
おれのことをじっと見ていた。
「…ぉはよ。起きてたの?」
『…うん、起きたんだけど、お布団でるの勿体なくって。
研磨くん、おはよう』
そう言って腕に絡みついてくる。
一線を超える、って言うけどほんとそうだな。
2人で一つ超えた。
超えた先からみる穂波はより一層愛おしい。
「…ん」
『…シャワー、浴びよっか』
「…うん、喉渇いた」
とりあえず脱ぎ捨てられてた服を集めて着る。
穂波は裸にワンピースを羽織った。
「…下着つけないの?」
『…ん?あ、ごめん。シャワー浴びてからでいいかなって』
生理現象で朝はこんなことになってるのに落ち着きやしない…
早く下に行って切り替えよ…
ー穂波sideー
目が覚めると、隣に大好きな人が寝ている。
はぁ、幸せ。
研磨くんと繋がったことで、その愛おしさは増すばかり。
まだ早いので、起こさないようにそっと口づけをして、寝顔をみつめる。
昨晩の研磨くんはとてもとても色っぽかった。
初めてだから、って言ってたのに
どんどん気持ちよくしてくれて…
前からうっとりと眺めていたあの指はやっぱりすごくって…
そして極め付けは繋がったあとの
「…ほわほわどころじゃない」
笑わせようとしてるんじゃなくて、本心で言ってるのがわかるから、たまらなくかわいい。
かっこいいも、かわいいも、色っぽいも使いこなして研磨くんはズルいな………
そんなことを考えながらじーっとみつめていると
研磨くんが目覚めたので、
とりあえず服を纏って下に降りてお水を飲んでシャワーに行く。
「…え、一緒に入るの?」
『…ダメ?一緒に入れるのなんてしばらくないかなァって』
「…別に、いいけど」
裸になって一緒にシャワーを浴びてると
「…ねぇ、穂波。キスマークってどうやってつけるの?」
なんて、研磨くんはかわいいことを聞いてきた。
*次は微裏です。キスマーク程度。
その次のページから裏に入りますので苦手な方はP92へ*