第5章 夏
ークロsideー
研磨のおばちゃんから2回も連絡きて、
俺と夜久はいろいろ案を練って設定を作り上げた。
・研磨は夜久ん家でゲームしてくって言ってた
(いやそんなこと今まで一回もないけどね)
・ゲームに夢中でメール気付いていないのでは
・夜久に聞いてみます
・少ししてから夜久から返信(研磨からの返事を待つための設定)
・研磨は夜久ん家で寝てしまったらしい
・夜久から研磨ん家に謝罪の連絡(これはほんと研磨なんか奢れ)(おばちゃんはもちろん怒ってなくて、むしろめっちゃ謝られたらしい)
・俺は明日弁当と着替えを研磨ん家から持っていく
これらを実行&伝達し、最後に研磨にメールしたのが22:15
そのあと夜久と少し電話をした。
「てか研磨から連絡ないし」
「…まぁ、明日には来るだろ」
「おせー 絶対なんか奢らせる」
「………研磨ってよ、なんか上手そうじゃね?」
「…なにが?」
「セックス」
「ブハッ!なんだよそんな妄想してんの。お前が研磨にそういうこというと周りに怪しまれるぞ」
「ちげーし。なんかあれじゃん、手玉にとられそうっつーかなんつーか」
「…あー、そういうことね。確かに。すげー冷静に観察、分析して」
「…な。しかも普段があれだから、余計すげーみたいな」
「ギャップ萌えってやつだな…いやキモいわ。想像したくない。するなら穂波ちゃんのこと想像するわ」
「…あれは………ダメダメ…研磨の彼女、オカズにすんな」
「…だな。でもかわいいよなぁ〜いいなぁ〜」
「お前ショート派じゃなかったっけ?」
「そりゃどっちかって言ったらショートだけど、かわいいもんはかわいいだろ」
「…だな」
「…明日も部活だし寝るかー」
「…おぉ。夜久、今日はありがとな…研磨にもちゃんと伝えておく」
「おー、いいっていいって。気にすんなー 研磨の弱み一つ握れたみたいでラッキーだわ 笑」
「はは、そうか。 じゃあまた、明日なー」
「おー、おやすみー」
研磨が女の家に無断外泊、その尻拭いをするなんてなぁ…
この謎の感慨深さは何なんだ 笑
あーもう寝よ。