第21章 スイカ
「おーっす!穂波ちゃん!」
『あ、翔陽くん。久しぶりだね』
烏野高校も到着したんだ。
これでみんな揃った。
「なんか、穂波ちゃん日に焼けた?」
『うん、そだね。しっかり焼けた』
「…いろいろやってるって」
『…ん?』
「研磨に前、彼女がいるって聞いて、何する人?って聞いたら、
まぁ、何かいろいろって言ってた。何して焼けたの?」
『…まぁ、何かいろいろ 笑』
「おーい!穂波ちゃんまで研磨みたいなこと言うなよ〜!」
翔陽くん、一度日を開けたら前よりフランクに話してくれるようになってる。
…嬉しい。
『日に焼けたのはサーフィンで、かな。 …まぁ実際、海ではいろいろしてたけど』
「…サーフィン!かっけー!」
『いつか一緒にやろう。翔陽くんは絶対楽しめる』
「まじで!絶対な!」
「日向〜 こっちこーい!」
「あっ、やべっ じゃあ、穂波ちゃんまたな!」
『はーい、またね!がんばってね!』
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最初の試合は
梟谷×烏野
生川×森然
だったので、音駒部員は点数をつけたりジャッジをしたり。
わたしは…することがなくてちょこんと立ってみている。
森然高校の入り乱れた攻撃はとてもかっこいい。
シンクロ攻撃って言うんだって。
生川高校の強烈なサーブは横で見てるだけでビクーッてなる。
梟谷は相変わらず不思議な安定感があっておもしろい。
光太郎くんが引っ張ってるのか、
周りが支えてるのか、そのどちらもなのか。
雪絵さんたちが言ってたしょぼくれモードっていうのは、未だ発令されてないみたい。
烏野は…どうもいろいろと新しいことに挑戦しているようだった。
よくわからないんだけど…
夕くんがトスをあげようとしたりとか…
よくわからないなりに、みんなが何かしようとしてることだけはわかった。
ちらと研磨くんをみると、
やっぱりたまに興味深そうに翔陽くんを見てる。
あぁ、翔陽くん。
やっぱり君は旅の勇者って感じ